4月の法語

明日ありと 思う心の仇桜
夜半に嵐の吹かぬものかは

(明日があると思っていても、夜中に嵐が来て桜も散ってしまうこともあるかもしれません)

この和歌は親鸞聖人が9才の時に慈鎮和尚のもとで得度(お坊さんになる儀式)をされた際に、詠まれた歌といわれています。
得度をするために慈鎮和尚のもとに到着したのが夕刻過ぎであったことから、「今日はもう遅いので儀式は明日にしましょう」と言われた幼き親鸞聖人はこの和歌で詠まれました。
その熱意にこたえて、慈鎮和尚はその日に得度の儀をされましたと伝えらえています。

明日があると思って大事なことをないがしろにしていると、夜中に嵐が来て桜も散ってしまうこともあります。日々は常に変化していくので、その瞬間を大切にしていきたいものです。